では、お客様視点の仮説をぶつけられるようになるためのトーク術をお伝えします。
それがお客様の心をつかむ“ときなので話法”です。
「ときなので話法」
ときなので話法とは、以下の3つのポイントを押さえてお客様に語りかける手法です。
「とき」―○○のとき
そのお客様ならではの、想定されるニーズや利用場面
「なので」―○○(商品)なら、○○(特徴)なので
そのニーズや利用場面にあてはまる、具体的な商品の効能や機能
お客様ならではのメリット―○○ですよ!
お客様ならではのメリット、お客様が嬉しいと感じるポイント、心に響く表現
たとえば、先ほどの掃除機の例の場合は、
「夜、仕事帰りに掃除がしたいとき、この掃除機なら、清音性が高くとても静かなので、ご近所を気にせず掃除ができますよ」ということになります。
自分が扱っている商品知識がいくらあっても、「ときなので話法」はできません。お客様に関心を持ち、普段から意識を持って、考えたり観察したりしているかが問われます。ポイントはお客様のなんらかの“事実”に基づく仮説を考えることです。
ときなので話法をみがくステップは以下の通りです。
Step1.お客様に興味を持ってみる(調べる)
Step2.事実に基づいて仮説を投げかける
Step3.失敗・成功を学びに変え、次に活かす
これを繰り返していくうちに、こんなタイプのお客様にはこんな課題やニーズがあるというノウハウがどんどんたまってきます。B to Cなら主婦のツボ、OLのツボ、サラリーマンのツボ、シニア世代のツボなどです。B to Bなら「こういう業界、これくらいの規模で、こんな組織構成の企業の場合は、こういったことに困っていることが多いようだ」などです。