ここでは、基本的なビジネスマナーを9つご紹介します。会社や業界によって独自の慣習がある場合もありますが、以下はどのような職場でも必要とされるマナーです。
【ビジネスマナーの基本1】あいさつ
1日はあいさつから始まります。朝出社して元気良くあいさつすることで、メンバー同士のコミュニケーションや、先輩や上司に名前を覚えてもらうきっかけになるでしょう。
また、あいさつは社外コミュニケーションで重要な役割を果たします。取引先の社員に笑顔であいさつをすることによって、その相手に好印象を与えられるためです。たとえ第一印象や場の雰囲気で接しづらいと感じても、まずはしっかりとあいさつをしましょう。
あいさつは、相手の目を見て行ったあとお辞儀をするのが一般的です。相手からのあいさつに気が付かない、出社時にイヤホンをしているなどの行為は、コミュニケーションを避けているという印象を与えかねません。そのため、お互いにあいさつしやすい雰囲気を作るよう意識しましょう。
【ビジネスマナーの基本2】時間厳守
社会人は時間厳守が基本です。学生時代はレポート提出の締め切りに遅れても、多少減点されるだけで、レポートを受理してもらえることが多いものです。このような場合、困るのは本人だけです。
しかし、社会人の場合は時間を守れなければ本人だけではなく周囲に大きな迷惑がかかります。業務に取り組むときは事前に締め切りを確認すること、締め切りに間に合わせることが難しいと分かったときは早めに相談するよう心掛けましょう。
【ビジネスマナーの基本3】責任感
自分の仕事に責任を持ち、与えられた仕事はきっちりとこなすという意識を持つことが大切です。
一方で、責任感から自分で問題を抱え込んでしまわないよう、必要な場合は周りに助けを求めることも大切です。例えば、急な体調不良など、自分の意思にかかわらずどうしても遅刻や欠席をしなくてはならない状況もあるでしょう。そういった場合には、なるべく早めに上司に連絡をとり、相談・報告することが望ましいです。報告や相談ができるということは、責任感がしっかりあるという評価にもつながります。
【ビジネスマナーの基本4】言葉遣い
言葉遣いは、社会人との違いが表れやすいポイントの1つです。業務には慣れてきているにもかかわらず、学生言葉が抜けていない新社会人も少なくありません。学生時代は比較的年齢の近い身近な相手とのコミュニケーションが中心ですが、社会人になると年齢が離れた相手や社外の方とのコミュニケーションが増えるため、適切な言葉遣いを覚える必要があります。
特に、尊敬語・謙譲語・丁寧語をうまく使いこなせるかどうかは重要です。具体例を元に敬語の基本を学び、理解しましょう。
【ビジネスマナーの基本5】電話応対
昨今は電話でのコミュニケーションが減ってきました。若い世代だけでなく多くの人がプライベートでは電話は使わず、メールやSNSだけでコミュニケーションをとっていることは少なくありません。また、ビジネスシーンにおいても、電話によるコミュニケーションの機会は減っています。
しかし、電話は「迅速に連絡をとれる」「直接相手の声を聞ける」などのメリットもあり、コミュニケーションに欠かせないツールです。まずは電話を受けたときの応対の仕方やメモの取り方、言いたいことを相手に柔らかく伝える「クッション言葉」を、電話の取り次ぎを通して学ぶと良いでしょう。
【ビジネスマナーの基本6】名刺交換
テレワークが進み、名刺交換をする機会も少なくなってきましたが、対面での初めての会議やカンファレンス・勉強会といった異業種交流の場では、名刺交換をすることも多いでしょう。
名刺の渡し方、受け取り方、さらにはあいさつの仕方を覚えておくといざという時に焦らずに対応できます。
【ビジネスマナーの基本7】身だしなみ
近年はビジネスにおけるファッションの在り方も変わってきています。会社によって、服装や髪色の規定などはさまざまです。
ただし、清潔感やTPO(時・場所・場面)に応じた身だしなみは共通して求められることが多いでしょう。社内であっても、業務やコミュニケーションがスムーズに進むよう、普段から気にかけ、悩ましい場合は上司や先輩に相談することをお薦めします。
【ビジネスマナーの基本8】メールの打ち方
ビジネスでも電話応対が減り、メールやチャットなどのコミュニケーションツールを利用することがほとんどです。
電話と違い、テキストベースでのコミュニケーションは明確に要件を伝える、履歴を残すことができる一方で、ニュアンスを伝えることが難しい場合があります。
基本的なメールの書き方・返信方法を習得するとともに、自分で作成したメールが相手に伝わるか見直してから送信することも重要です。慣れないうちは、上司や先輩に確認してもらってから送信するなどの工夫も有効です。
【ビジネスマナーの基本9】SNSの使用方法
昨今は多くの企業において、機密情報の取り扱いなどコンプライアンス規定を厳しく設けていることがほとんどです。特にSNSを使って企業の機密情報や社員・顧客の個人情報が漏洩した場合は、当事者間だけでなく企業そのものの信頼や今後のビジネスを揺るがす事態につながるでしょう。また、SNSを介したトラブルは瞬く間に世間に広がり、トラブルを収束させるのが難しい傾向にあります。
研修や社内規定の理解を通し、SNSの使用についてはプライベートとの境目が曖昧にならないよう注意しましょう。