研修の選び方

~講師派遣型と公開型(外部セミナー)のポイント~

記事公開日
2021.11.05

この記事のポイント

1 講師派遣型か、公開型か?

講師派遣型か公開型(外部セミナー)か、どちらの形式で研修を実施するか、お問い合わせをいただくことがあります。

予算や人事の工数負荷はもちろんのこと、研修の目的によって選び方はさまざまです。
本記事では、お進めの選定方法をご紹介いたします。

外部の企業へ研修を委託する場合、主に2つの実施方法から選択します。

1つは、「講師派遣型」です。依頼した企業へ講師やトレーナーが出向き、研修に登壇します。事前事後の準備は依頼した企業の事務局が実施します。

もう1つは、「公開型(外部セミナー)」です。研修を提供している企業で会場を準備し、講師やトレーナーが登壇します。さまざまな企業から受講者が参加するため、異業種交流型となることが多いでしょう。

講師派遣型の主なメリット

・希望の日程・場所で研修実施が可能です。
・受講者の課題や組織の現状を踏まえて、研修内容を設計することができます。
・受講したメンバー間で共通言語化が期待できます。

講師派遣型の主なデメリット

・会場や器材など(対面の場合は宿泊や食事など)を手配する手間が発生します。
・オンライン研修の場合には、配信ツールの準備や運営などの工数が発生します。
・受講者全員が自社社員であり、遠慮やメリハリに欠ける可能性があります。

公開型(外部セミナー)の主なメリット

・1名から受講可能なため、対象の参加者が少ない時でも教育機会を提供できます。
・他企業の社員との比較(受講者個々人の主観による)など、異業種交流により刺激を受け、視野・視界を広げる機会となります。
・研修実施の工数負荷が講師派遣型より軽くなります。

公開型(外部セミナー)の主なデメリット

・日時は、決められたスケジュールのみとなります。また、異業種交流を担保するため、一部のコースでは1開催あたりの受講人数の上限設定があります。
・受講中の様子が見えないため、受講実態は受講者一人ひとりにゆだねられます。職場実践をフォローする場合には、アンケートなどで受講状況を把握したうえで、振り返りの支援を別途実施する必要があります。
・受講人数が多い場合は、講師派遣型の方が予算を抑えられます。

講師派遣型・公開型(外部セミナー)のメリット・デメリットを踏まえた、活用例をご紹介します。

>>自律的な学びを支援する中堅社員研修を実施したい!

中堅社員は年齢層も広く、担当する業務もさまざまです。一律で研修を実施することが難しいことも多いため、公開型(外部セミナー)をお薦めします。

受講者一人ひとりが、学ぶテーマやレベルを選定し、自主的に学ぶ「選択型研修」を導入するとよいでしょう。

選択型研修のご紹介はこちら

>>自社の管理職像を明確にした管理職研修を実施したい!

新任管理職向けに研修を実施する場合や、経営方針の変更にともない全管理職へ研修を実施する場合など、自社の管理職像を明確に伝えたい場合は、講師派遣型をお薦めします。

自社にとって重要な管理職の役割について共通言語を作ることができるためです。また、自社の風土に合った管理職の行動についても情報交換をすることができます。

講師派遣型の管理職研修について詳細はこちら

もし、より社会一般的な管理職の在り方を学び、研鑽してほしいという目的があれば、公開型(外部セミナー)をお薦めします。

>>360度評価システムを使った振り返り研修を実施したい!

360度評価システムなどのサーベイツールを使って、振り返り研修を実施する場合は、講師派遣型をお薦めします。

評価結果を受け入れ、行動変容につなげるには必要なステップがあります。
自社の特長を踏まえたうえで、評価結果を分析し、行動目標を立てるとよいでしょう。

行動目標の実施にあたって、スキルアップが必要な場合には、受講者一人ひとりの課題テーマやレベルを選ぶことのできる公開型(外部セミナー)をお薦めします。

360度評価システムの詳細はこちら

参考記事:自律的な社員の育成 ~「伸ばす課題に気づく仕組み」で育成施策を促進する~

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