まとまりのない組織から、新たな価値創造につながる一体感を生むチームビルディング研修とは?
- 記事公開日
- 2025.06.25

この記事のポイント
チームビルディングは、メンバー同士が相互に好影響・刺激を与え合い、確かな成果や成長を促す組織を構築する取り組みです。マネジャーがいなくても、メンバーが主体的に関わりを持ち、自然と組織としての相乗効果が生まれるチームを目指します。
この記事では、3時間で学べる研修「チームビルディング(221)」の内容をご紹介します。
働き方の多様化が進む現代こそチームビルディングが必要
働き方に関する価値観や勤務スタイルも多様化する昨今では、次のような背景からチームビルディングが注目されています。
終身雇用から個々の高い生産性による成果主義へ
終身雇用が約束された時代は、大量生産・長期労働の製造業や建設業などが主要産業であり、個々の果敢な挑戦よりも着実な業務遂行に向けたトップダウンの組織が基本でした。しかし近年は従来にはない画期的な商品やサービスの需要が増え、個々の高いパフォーマンスから、新たな付加価値を生み出す組織が求められています。また個人の考え方が尊重されやすく、自身の理想を目指して転職する人材も多い昨今、帰属意識を醸成するためにもチームビルディングが重要です。
メンバー間の壁が生まれやすい勤務形態
現在はリモートワークの浸透により、メンバー間の物理的な距離感からコミュニケーションを円滑に進めるのが難しくなっています。出社していれば、例えば仲間同士でランチついでに気軽に有益な情報の共有や相談などができますが、リモートワークではあえて機会を設けないとコミュニケーションが取りづらい状況にあります。お互いの業務進捗も見えにくく共同作業がしづらい一面もあり、積極的な協力体制のためにもチームビルディングが必要です。
チームビルディングでよくある失敗例
なかなか成果につながらないチームビルディングの事例として、次のようなケースが見られます。
説得力のない目標設定
組織としての目標を設定していても、その内容をメンバーが飲み込めていないケースです。極端にいうなら例えば「売上業界No.1」など、現実的でない数値や抽象的な内容が掲げられているパターン。それぞれが何にどう取り組むべきか意識できず、結局は全員の方向性がまとまらないことも多くあります。また個々の価値観が考慮されていない目標設定は、、モチベーションや主体的な行動につながらない場合も見られます。
コントロール不足
人員を集めるだけで、組織内の関係構築まで考慮できず、メンバー任せになっているケースです。またマネジャー自身のチームビジョンがあいまいで、メンバーからの疑念や反論が生まれた時にうまく対処できないなど、組織の統制が取れていない場合も。例えば価値観の違いが生じた際に、「この件は今度話し合おう」などと何の見通しもないまま後回しにしてしまい、結局は解決できず仲間意識が育たないパターンもあります。
個性が尊重されない
チーム内で、マネジャーに賛同するメンバーを中心とした業務体制になっているケースです。例えば「簡単な作業しか割り当てない」「裏方の役割ばかり任せる」など、意見や考え方が異なるメンバーの敬遠や個性を生かさない人員配置から、組織力を下げてしまう場合もあります。
強い組織を生み出す三大要件
高い相乗効果が生まれる強い組織には、チームの指針を示す「共通の目標」、誰もが自由に意見できる「本音のコミュニケーション」、そして全員の一体感につながる「協働の意欲」の三大要件が備わっています。チームビルディングでは、こうした強い組織に欠かせない三大要件に向けた取り組みが重要。そこで本研修では、まずは「共通の目標」「本音のコミュニケーション」「協働の意欲」の三大要件の根幹となる、個々の「動機の源泉」を知る手法から習得します。「動機の源泉」とは、それぞれのやりがいを支える原動力となるもので、お互いに理解し合うことで個性を尊重して活躍しようとする姿勢が生まれ、強い組織の三大要件に直結します。
共通の目標
強い組織には、さまざまな判断や意思決定の基準となる、共通の目標があります。共通の目標があると全員の考え方の物差しを統一でき、異なる役割を担うなかでも、お互いに関連した活動がしやすくなります。また共通の目標を通じて、将来的に達成したいチームビジョンを持つことで、短期的なタスクにとらわれず、組織全体で目指すべき成果を意識した動きができるようになります。
本音のコミュニケーション
言いにくいことも含めて、お互いの考えを率直に話し合う本音のコミュニケーションは、積極的な意見交換や相互理解につながります。誰もが委縮せず意見を発信できると、新たなアイディアも創出されやすくなり、個々を尊重し合うことで信頼関係も生まれます。
協働の意欲
強い組織では、個々の強みや持ち味を生かそうとする、協働の意欲が根付いています。協働の意欲は、お互いの役割や業務に関心を持ち、それぞれの力を相乗的に発揮しようとする一体感にもつながります。
まとめ
個々のエネルギーを最大限に引き出し、組織全体の成果や理想像に向けてそれぞれの力を集中的に発揮できる環境を生み出すのが、チームビルディングの目的です。本研修では、こうした高い生産性に直結するチームビルディングの手法を学ぶことが可能。より強い組織構築を目指す際には、ぜひご活用ください。
◆本記事でご紹介した研修
チームビルディング(221)