職場で起こるミスやトラブルも思いやりの心で乗り越える! 困難な事態にも冷静に向き合えるリーダーのためのセルフコンパッション研修とは?

記事公開日
2025.09.10
セルフコンパッション研修

この記事のポイント

コンパッションとは、思いやりを持って苦しみを感じ取り、それを取り除こうとする取り組みを指します。市場や社会情勢の激しい変化に適応していくなかでは、新たな挑戦に伴う試行錯誤や失敗が生じやすく、困難な状況下で成果を挙げていくことが必要になってきています。さらに組織を取りまとめる管理職は、数字による明確な結果を出すことが求められやすく、高負荷な目標設定が常態化しやすい一面も。こうした苦しみにとらわれやすいなかでも、メンタルヘルスを守りつつ高いパフォーマンスを発揮するためには、失敗した時も含めて自身を大切に思いやるセルフコンパッションが重要です。 

この記事では、3時間で学べる研修「リーダーのためのセルフコンパッション(212」の内容をご紹介します。 

コンパッションを通じたリーダーシップが組織の活性化につながる 

自分自身や他のメンバーの、苦しい状態をあるがままに受け入れるコンパッションは、それぞれの個性を尊重する多様化の現代に欠かせない考え方です。コンパッションにより、互いに共感し合える信頼関係の強い組織を構築していくことで、次のような効果にも期待できます。 

チーム内での協働が円滑になる 

思いやりや慈しみの精神にもとづくコンパッションにより、個々の心理的安全性が高まることで、一人ひとりの自発的な行動を促す効果が見込めます。心理的安全性が高いと、例えば「指示されていないことをしたら怒られそう」などの萎縮もしなくなり、現状で何をすべきかメンバー自身で判断できます。そうすることでチームでの協働に向けて、それぞれが自ら考えて動き出せる組織づくりにもつながります。 

健全な挑戦文化が醸成される 

コンパッションを通じて、「失敗してもいいから挑戦してみよう」というように、メンバーそれぞれのチャレンジ精神も旺盛になります。新たな試みに取り組むメンバーが増えていけば、「自分も何かやってみよう」などとチーム全体で積極的な姿勢も生まれやすく、組織としての挑戦文化が根付いていく効果も見込めます。 

新たなアイディアが創出されやすくなる 

コンパッションによって、個々が尊重される風潮が浸透していけば、それぞれが自らの価値観にもとづいた行動ができます。こうして自分なりの意見や提案もどんどん発信できるようになれば、個々が積極的に自らの考えを共有しやすくなり、組織としての画期的なアイディアも生まれやすくなります。 

互いの存在を認め合うコンパッションで人材の離れない組織へ 

新たな価値創造に向けて、さまざまな試みを推進していくなかで、何かしらの失敗をする可能性は自分自身や部下たちも含めて誰にでもあるものです。また個人によって価値観や仕事観には大きな違いがあり、意見の相違や衝突が起こることも多くあります。こうした困難や対立を乗り越えるためにも、互いを深く理解し合うコンパッションが重要。そこで本研修では、次のようなポイントからコンパッションの考え方を習得します。 

共感型リーダーシップと適切なフィードバックからコンパッションを実現 

コンパッションの基本として押さえておきたいのが、共感型のリーダーシップです。個々の課題や弱点に寄り添う共感型のリーダーシップから、心理的安全性を高めるコンパッションにつながり、弱さを見せ合える、恐れのない組織を実現できます。そこで本研修では、共感型リーダーシップの基礎知識やケーススタディも含めて、コンパッションを身につけるプログラムを行います。またコンパッションの実践に向けた、ポジティブフィードバックの5原則(尊重・道徳心・タイミング・穏やかなトーン・明確な指示)なども学習。部下からの信頼を深めるコミュニケーション方法も含めて学ぶことが可能です。まずはこうした他者へのコンパッションを中心に身につけることで、自己に対するセルフコンパッションにもつながります。 

受講者の声 

本研修にて、コンパッションの基本から学ぶ効果として、次のような受講者の声も上がっています。 

  • 傾聴し、共感するという点は意識していましたが、一緒に問題解決策を考えるというよりも、部下自身で考えてもらい、最終的に私が思う「答え」に導く傾向にあったため、改めるきっかけとなりました。 
  • 瞑想の時間中にふと「あ、あの時の上司はよかったな」と思い出し、自分がいかに目の前のことしか見ていないかに気づけました。これからはもっと周りに感謝し、言葉や態度でも伝えるようにしたいです。 

上記のように、周りのメンバーに対し、よりよい影響を与えられる接し方のポイントなどを学習できます。 

まとめ 

コンパッションの根本となる共感性は、リーダーになる過程で鈍くなりやすい傾向が見られています。そこで本研修では、まずはコンパッションの基本的な考え方に直結する、共感型リーダーシップも含めた実践方法を習得。そして最終的には、自己に対するセルフコンパッションを磨くプログラムを実施していきます。困難な状況にも負けないマネジメントに向けて、ぜひ本研修を活用してみてください。 

◆本記事でご紹介した研修 

リーダーのためのセルフコンパッション(212