雑念から逃れて心を安定させる! 冷静さの維持から円滑な組織運営にもつながるマインドフルネス研修【入門編】とは?

記事公開日
2025.09.17
マインドフルネス研修

この記事のポイント

近年は新型コロナウイルス感染症の蔓延をはじめ、世界的な激しい社会情勢の変化が起こるなかで、仕事からプライベートまで何かと不安要素の多い世の中になっています。仕事であれば不安定な業績や保証のないキャリア、プライベートであれば物価高による経済負担など、さまざまな懸念を感じやすい現状にあります。ストレスフルな状況下だからこそ、心労に負けずに高いパフォーマンスを発揮していくために、常に安定した心身状態で活躍できるマインドフルネスが注目されています。特に組織を取りまとめる立場となる管理職では、どのような状況でも自らの感情にとらわれず正しくマネジメントを遂行するためにも、マインドフルネスが求められています。 

この記事では、3時間で学べる研修「マインドフルネス研修【入門編】(154」の内容をご紹介します。 

管理職によるマインドフルネスは部下の安心感につながる 

経営を取り巻く環境や市場の変化スピードが速く、安定した事業推進も難しい不確実性の高い現代では、「今の職場のまま働き続けられるか」など社員側の不安も生じやすくなっています。そうしたなかでも、一人ひとりが不安に負けず活躍できる職場にするには、管理職として部下に安心感を与えるマネジメントが求められています。このような部下が安心して頼れるマネジメントに欠かせないのが、「冷静な判断」と「的確な指示」。そしてどんな状況でも感情やストレスに振り回されず、常に「冷静な判断」と「的確な指示」をしていくには、まずは管理職自身の心の安定が不可欠です。そこで「思考・感情・行動」を一体的に管理し、心身のコンディション維持を図るマインドフルネスに注目が集まっています。 

管理職のマインドフルネスの習得で見込める効果 

マインドフルネスは、今起きている目の前の体験だけに注意を払うもの。現状に対する個人的な見解は持たず、その状態をありのまま受け止めることで、感情や思い込みに流されない客観的な状況判断ができます。こうしたマインドフルネスの習得により、重要なビジネスシーンでも自分の考えを冷静に内省したうえでの判断ができ、意思決定の質も高められます。またマインドフルネスにより、どのような事態もうまく受け入れやすくなり、困難に適応できる力も身につけられます。 

管理職のマインドフルネスから組織の活性化にもつながる 

マインドフルネスを通じた、個人的な主観に振り回されないマネジメントにより、部下側も上司からの批判を気にせず自らの発言や行動ができ、心理的安全性も高まります。率直な意見交換や相談が活発に行われやすくなり、風通しのいい組織構築ができる効果も見込めます。 

日常的なマインドフルネスからマネジメント力を高める 

マインドフルネスの基本的な考え方は、「今に注意を向けて、気づいていること」。今の瞬間に起きている事象に対して意識を集中させることで、余計な雑念を取り除くのがマインドフルネスです。そこで本研修では、マインドフルネスに向けた実践トレーニングや、能力開発につなげるための個人ワークなどさまざまなプログラムを実施します。 

マインドフルネスを体感して日常の習慣へ 

本研修ではマインドフルネスの習慣化に向けて、注意力をコントロールするトレーニングを実施。「呼吸」を使って、「注意を集中させる⇒雑念による注意の散漫に気づく⇒注意を戻す」というステップの体感により、マインドフルネスの基本を身につけます。 

マインドフルネスを通じて自己認識力を向上 

マインドフルネスにより、自らの状態を俯瞰して捉えることで、リーダーシップに大きく影響する自己認識力を高める効果も見込めます。自己認識力とは自身を客観視して自己受容を高めるもので、他者の考え方に寄り添って受け入れることにもつながります。こうした自己認識力から部下自身の内省も促していくことで、それぞれが自らの考えで現状を変えようとする、主体的な行動も促進できます。そこで本研修では、この自己認識力にも注目し、日々の内省を習慣づけるジャーナリングの手法なども学びます。 

受講者の声 

本研修を通じて、マインドフルネスの日常化につながる演習を行う効果として、次のような声も上がっています。 

  • フラットに物事を考える、冷静に自分自身と向き合うことが仕事の効率を上げ、リーダーシップの醸成につながることを認識した。 
  • まずは、自分自身が自分の状態を把握するという意識を日常のなかで持ち、集中力を高めるためのエクササイズをする。チーム内、または協働する関係者へ働きかける際に、場や相手のスペースを広げるひと言を意識して発し、その反応をキャッチすることも実践したい。 

まとめ 

マインドフルネスは、注意力のコントロールを通じて心を安定させ、管理職としての高い判断力やリーダーシップにもつながるものです。研修では、マインドフルネスの基礎知識から学びつつ、習慣化してマネジメント力を高めるトレーニングなどのプログラムも実施。またマインドフルネスの定着により、セルフマネジメント力の向上も図れるプログラムとして、「マインドフルネス研修【実践編】(181)」も開講しています。マインドフルネスを通じて常に落ち着いた心身状態を保ちつつ、部下たちにとって心理的安全性も高い職場を目指す際には、ぜひ両プログラムを併せて活用してみてください。 

◆本記事でご紹介した研修 

マインドフルネス研修【入門編】(154