定年退職後も見据えた豊かな働き方を実現し、人生100年時代の先行きを安泰にする「キャリア再構築」研修とは?

記事公開日
2025.10.22
キャリア再構築研修

この記事のポイント

元々の日本における一般的な働き方としては、“生涯一社”で勤める終身雇用・年功序列の「昭和型キャリア」が当たり前でした。しかし平成以降は、バブル崩壊による経営悪化やリストラが激しくなり、会社に依存せず個人単位で多様な働き方を追求する「キャリア自律」の考え方が浸透してきています。また“人生100年時代”といわれるほど、国内全体の長寿化が進むなかで、長い人生を見据えた働き方を検討する必要性も高まっています。そこで長年の経験を重ねたベテランにとって、定年退職後も含めた将来設計をしていく「キャリア再構築」が重要となっています。 

この記事では、3時間で学べる研修「「キャリア再構築」研修(259」の内容をご紹介します。 

社会人経験が長くなるほど将来設計に悩みやすい現代のベテラン社員 

新人・若手期に比べて、社会人生活にも慣れてだんだんとマンネリ感を覚えるベテラン社員は、今の仕事に対するやりがいや価値を見出せず今後のキャリアに悩む場合も多くあります。また働き方の多様化やキャリアの長期化が進むなかで、将来に向けた副業や起業を考えているものの、自らの強みやスキルを言語化できずに踏み出せていないケースもあるでしょう。このように、残りの人生でどのような働き方をしたいのか明確にできず、先行きに不安を抱えている状況は「ニュートラルゾーン」と呼ばれます。 

ニュートラルゾーンからの脱却により将来への迷いは解消できる 

ニュートラルゾーンのままだと、本業における会社員経験・出世競争のなかで培われた、組織内でのポジショニングや評価にとらわれやすくなります。また趣味や特技などのプライベートとキャリアを切り離した考え方に固執しやすく、将来的な働き方の選択肢を無意識に狭めているケースもあります。こうしたニュートラルゾーンから抜け出すには、一見うまくいかなかったような体験や過去を新しい視点から振り返り、今までの経験をリフレーミングすることが重要です。仕事をただ働いてこなすものではなく、人生を豊かにするライフキャリアとして新たに捉え直すことで、今後の理想的なビジョンを描きやすくなります。ライフキャリアの意識を高めることで、“自らがオーナーとなる仕事” にもつながりやすくなり、定年退職後も含めて生き生きと働ける効果が見込めます。 

豊富な経験を積み重ねた中堅期こそキャリア再構築に踏み出すチャンス 

40~50代のベテランになると、本業でのさまざまな経験を経るなかで先々のキャリアを頭打ちに感じやすく、将来への不安や迷いに悩むニュートラルゾーンに入りやすくなります。このような状況でこそ考えたいのが、キャリアの再構築です。40~50代のベテラン層は、今までに積み重ねた豊富な経験があり、キャリア再構築の土台となる豊かな資産を培ってきています。だからこそ、今後の自分なりのビジネスにつながる、人生100年時代を生き抜く将来設計ができます。そこで本研修では、これまでに自身が磨いてきた強みやスキルを棚卸しし、キャリア再構築をしていくための手法を習得するプログラムを実施します。具体的には次のようなポイントから、キャリア再構築に向けた基本的な考え方を身につけていきます。 

今までに培った無形資産を分析・可視化するフレームワークを学習 

本研修では、本業とプライベートで培う無形資産を各分野に分けて棚卸しし、将来の個人的なビジネスを見出すフレームワーク(キャリア・ビルディング・ブロック)を学習します。以下のように、自らのさまざまな経験の分析・可視化をしていきます。 

<キャリア・ビルディング・ブロック> 

  • 本業分析:仕事を覚えるまでの経験を「労働」、自分で新たな事業をつくり出せる段階を「仕事」として、ビジネス領域で培った生産性資産を洗い出す(ビジネス創造資産) 
  • プライベート分析:本業に関係なく自らの好みや意思から取り組んでいることを「学び・趣味」、私生活のなかで他人に教えられるほどのノウハウがあることを「特技」として、私的領域で培った新たな人生ステージに向けた変身資産を洗い出す(ライフキャリアの主柱) 

上記の本業分析による「ビジネス創造資産」と、プライベート分析による「ライフキャリアの主柱」を組み合わせることで、自分ならではの独自のビジネスを生み出すことにつながります。 

また会社とは、「ビジネス創造資産」を蓄える場ともいえます。中堅期から定年までの期間で、自分の今後に必要な「ビジネス創造資産」を吸収する意識を持つことで、着実にキャリア再構築を進めることができます。 

受講者の声 

本研修にてキャリア再構築の手法を学ぶ効果として、次のような声も上がっています。 

  • シニアライフを充実したものにするうえで、自分らしさややりがいを生かした働き方の追求に意味があると、再認識できた。そこに向かうためのいくつかのヒントを得られた。 
  • まずは自分の有形資産・無形資産の棚卸しをしっかり行いたい。ビジネスプランニングの領域も、相談できるネットワークの構築を進めるよう、普段仕事をするなかでも意識したい。 

まとめ 

人生100年時代の現代では、会社勤めのなかで蓄積する「ビジネス創造資産」と、プライベートな趣味や特技で培う「ライフキャリアの支柱」を融合させたキャリア再構築が注目されています。キャリア再構築により、小規模でも自分だからこそできるビジネスをつくり出すことで、その後の人生を不安なく豊かに過ごすことができるようになります。定年後の将来に対する漠然とした迷いや懸念を解消したい場合には、ぜひ本研修を活用してみてください。 

◆本記事でご紹介した研修
「キャリア再構築」研修(259)