相手を不愉快にさせず、自分もストレスを感じない!誠実で率直な伝え方を習得するリーダーのためのアサーティブ・コミュニケーション研修
- 記事公開日
- 2025.04.09

この記事のポイント
アサーティブは元々「自己主張」との意味を持ちますが、スキルとしては「自他ともに尊重した伝え方ができる」能力を指します。相手に不愉快な思いや委縮をさせず、ストレスなく自分の主張も伝えて円滑な人間関係を築くのが、アサーティブ・コミュニケーションです。
この記事では、3時間で学べる研修「リーダーのためのアサーティブ・コミュニケーション(142)」の内容をご紹介します。
多様化が進む現代で組織力を高めるには
価値観や働き方が多様化し、個人の考え方や属性など異なる人材が各企業に集まる昨今。互いに理解のある人間関係の構築も、組織力向上も難しいからこそ、一人ひとり尊重し合うアサーティブ・コミュニケーションが求められます。
共通点の少ない仲間が集まりやすい
新卒一括採用を中心とした時代は、同期で同じようにビジネス経験を積むことで似た考え方や姿勢が生まれ、自然と共通認識を持てる環境でした。しかし近年は理想を求めて転職するケースも増え、入社時期や経験など大きく異なる人材が混ざりやすくなっています。共通点の少ない人たちと一緒に仕事をする機会が増え、認識の相違も生じやすい状況から、アサーティブ・コミュニケーションが必要とされています。
社内の状況が分かりづらい現状も
リモートワークといった柔軟な働き方が広まるなかで、個々の業務状況や進捗が見えづらく、相手の様子が読みにくい一面も。「相談したいけれど今は忙しそう」「仕事を断るのは悪いかも」というような迷いも生じやすく、業務が進めづらい場合もあります。どのような状況でも正しく情報共有や意見交換をするために、アサーティブな伝え方が重視されています。
アサーティブ・コミュニケーションで見込める効果
アサーティブ・コミュニケーションは、上下関係などに関わらず、対等に伝えたいことを共有する手段です。ストレスなく自分の主張をして、相手側自身の意見や考え方も伝えてもらうことで、次のような効果が見込めます。
働きやすい環境による人材の定着
例えば部下から上司に対しては、言いたいことがうまく伝えられなかったり、そもそも主張がしづらかったりするケースも。上司からの意図はなくても、一方的に意見を押し付けられるような感覚がストレスになる場合もあります。そこで気軽に相談や提案ができるようになれば、精神的な負担が減ってメンタルヘルスにも有効。また遠慮しすぎないコミュニケーションができれば「業務過多なのに言い出せない」といった、キャパオーバーや不満が起きるリスクも防げます。スムーズにコミュニケーションができる人間関係から、働きやすさも向上し、人材の定着にも期待できます。
組織全体の生産性アップ
多様な人材同士でそれぞれ尊重し合う主張ができれば、個人の考えや意見も自由に発信しやすく、さまざまな発想から斬新なアイデアにつながる可能性も高くなります。また個々の状況をしっかりと共有できれば、より的確な業務分担ができ、一人ひとりに適した仕事内容や作業量から効率アップを図ることも可能。こうした高い生産性に向けた、好循環を生み出せる効果も見込めます。
アサーティブ・コミュニケーションから信頼し合える組織へ
本研修では「○○さんに△△を言いたいけれど伝え方に悩む」など、自分の職場内の実在のケースを使い、アサーティブ・コミュニケーションにトライする実践演習も実施。こうしたケーススタディから、職場ですぐに実行できるスキルを習得できます。なお受講後の効果として、次のような声も挙がっています。
受講者の声
- ビジネスでは自分の想いや感情は抑えて話す必要があるとの思い込みがあったが、相手に納得してもらうには、気持ちを言語化して伝えることも大切だと分かった
- 課題解決に向けては「ヒト」ではなく「モノ・仕組み」にフォーカスし、対立する相手も困っていると認識するようになった
- 何かお願いする時には、過去のお礼やポジティブな会話から始めて緊張をほぐし、依頼内容は簡潔に伝えている
上記のように、コミュニケ―ションの考え方や伝え方が大きく変化した様子が見られました。
まとめ
アサーティブ・コミュニケーションは、互いにストレス感なく対話をして、双方の伝えたいことを正しく共有するものです。本研修では、このアサーティブ・コミュニケーションを通じて、個々の満足感や生産性向上にもつながるスキルを学ぶことができます。
なお講師を担当するのは、アサーティブ・コミュニケーションの講座や情報発信を手がけるNPO法人代表で、トレーナ―資格を持つ専門家です。さらに研修で使用する資料は、専門家の手がけたマニュアルとして職場実践でもそのまま活用可能。専門家ならではの熱意や充実のノウハウが詰まった研修をぜひ実感してください。
◆本記事でご紹介した研修
リーダーのためのアサーティブ・コミュニケーション(142)