感情に振り回されず職場のストレスを軽減!怒りが湧きやすい時代に必要なアンガーマネジメント研修とは?
- 記事公開日
- 2025.04.09

この記事のポイント
アンガーマネジメントは、怒りに振り回されずコントロールする心理トレーニングで、衝動的な感情による人間関係の悪化やストレスを防ぐ効果が見込めます。怒りの仕組みを知って自らの感情を消化し、苛立ちなどの衝動とうまく付き合えるようにするものです。
この記事では、3時間で学べる研修「アンガーマネジメント(160)」の内容をご紹介します。
現代を取り巻く「怒り」の湧きやすい環境
社会情勢の変化が激しく過去の経験や常識も通用しにくいなかで、ベテラン世代が培ったノウハウや考え方などが、若手の斬新な発想から覆るケースも多くなっています。さらに多様化が進む昨今、さまざまな個性の人材が集まりやすく、認識や意見の食い違いが生じやすい現状も。こうした価値観のギャップをうまく認められないと、自分の考えが通らない事実に対し、怒りが湧いてしまうことも珍しくありません。
また従来で見られた厳しい教育方針ではなく、近年は個性を尊重して伸ばす人材育成も浸透しています。こうした背景からも「怒ってはいけない」との思い込みから、フラストレーションが起きやすい一面もあります。
怒りは他者にも自分にも大きなストレスに
怒りに任せて衝動的に苦言や不満をぶつけるのは、パワーハラスメントにつながりかねません。たとえ指導する目的でも、怒りをそのまま示すだけでは暴言と捉えられ、人間関係の不和による心身不調や離職につながるリスクも高まります。また感情に振り回されると、周りだけでなく、自分自身の大きな負担にもなります。こうしたパワーハラスメント防止やメンタルヘルス向上の意味でも、怒りとうまく付き合うアンガーマネジメントが注目されています。
「怒り」の仕組みを理解するのが第一歩
怒りは、不安・疲弊・焦燥感といった負の感情によるストレスから、自分を守る本能的心理です。精神衛生上で必要だからこそ、怒りが起きる仕組みを理解して感情の動き方を知ることで、心を落ち着けるアンガーマネジメントにつながります。
怒りを感じる原因
例えば「遅刻」に対し、双方が気にならなければ、時間に遅れた相手に怒りは湧きません。しかし遅刻された側が「時間に遅れるべきでない」と考えるなら、相手の行動を理解できず許せない気持ちから、怒りが湧きます。怒りの根本は「自分が大切にする価値観に反した」という事象への不満であり、本来その言動をした相手への感情ではありません。価値観のズレが生じた時に、自分にはない選択をされること自体を認められないのが、怒りの原因です。
「怒り」を振り返り感情の動き方を知る
アンガーマネジメントでは、自分が何に対してどう怒りが湧くのか、過去を振り返って傾向を知ることが重要。「ここまでは許容範囲」「○○の行動が許せない」というような、怒りの種類と段階を把握することで感情をぶつける前に自分の気持ちを整理でき、伝え方や言葉を選ぶことができます。
アンガーマネジメントは「怒り」を「叱り」に変える
アンガーマネジメントは、「怒らない」「感情的ならない」ではなく、その気持ちを振り返って消化するもの。怒っている事実や理由を正しく伝えて、改善してほしい要望や今後に役立つ教訓を示す目的もあります。仮に遅刻されたら「人を待たせることは、相手の時間もムダにするから自分は不満に感じる」など、その感情に至った思考を伝えることが大切。怒るべきことには怒りつつ、「叱り」にするのがアンガーマネジメントです。本研修では怒りのメカニズムをはじめ、叱り方の良い例やNGワードなどを学ぶことが可能。なお受講後には、次のような声が挙がっています。
受講者の声
- 「自分にとって健康的な選択をする」との意識から、イライラしても「健康に悪い!」と思って一旦断ち切れるようになり、冷静になれば解決策にも気づきやすくなった
- 相手の発言からその人の「○○すべき」を見つけて、自分との価値観の違いを理解することで怒りを受け止められる
上記のように、怒りの感情との向き合い方で効果を得られるケースが多く見られました。
まとめ
怒りは人間に欠かせない防衛本能で、感情を抑えるのではなく、うまく向き合うことで相手への適切な伝え方をするのがアンガーマネジメントです。本研修では、アンガーマネジメントによる感情のコントロール方法や効果的な叱り方を学ぶことができます。
また講師を担当するのは、アンガーマネジメントの講座や情報発信を手がける専門家です。なお研修で使われる資料は、専門家によるマニュアルとして、職場実践でそのまま活用可能。専門家ならではの熱意や充実のノウハウが詰まった研修をぜひ実感してください。
◆本記事でご紹介した研修
アンガーマネジメント(160)