仕事も私生活も満たされた人生そのものの幸福感から、毎日のパフォーマンスが高まるウェルビーイング研修とは?
- 記事公開日
- 2025.09.30

この記事のポイント
近年は価値観の多様化が進むなかで、働く目的やキャリアの意義も一人ひとりで大きく異なる現状があり、個々のモチベーションを維持しながらの組織マネジメントが難しくなっています。また少子高齢化に伴う人手不足は、職場での過重労働やストレスの増大を招いています。こうした厳しい労働環境は、心身の健康状態の悪化による離職リスクや生産性低下につながる重要な課題として注目されています。こうした背景から、個人それぞれの仕事に対する意欲やメンタルヘルス向上などに期待できる、ウェルビーイングを重視した働き方の必要性が高まっています。
この記事では、3時間で学べる研修「ウェルビーイング研修(182)」の内容をご紹介します。
個人のよりよい働き方から組織構築まで幅広い効果があるウェルビーイング
消費者のニーズや市場の動向など産業構造が複雑化するなかで、人材の力を企業価値として組織全体のパフォーマンスを高める、人的資本経営が社会的な注目を浴びています。さらにこのような人材を軸とした経営手法の実現に向けて、従業員の幸福度を重視する、ウェルビーイングへの関心も集まっています。心身ともに充実した状態となるウェルビーイングは、集中力・判断力・創造性の向上にもつながり、個々のよりよい働き方を通じた高い生産性を生み出すもの。その他にもウェルビーイングの向上による効果として、組織全体に対する、次のような影響も期待されています。
エンゲージメントの向上
一人ひとりのウェルビーイングが高まることで、精神的なゆとりが生まれやすくなり、それぞれが周囲への配慮や受容を意識して働ける環境にもつながります。そうすることで個々の心理的安全性が向上し、それぞれが主体性を発揮しやすくなり、盛んな意見交換や相談を促す効果も。ウェルビーイングを通じて、相互が思いやりを持ちながら積極的な姿勢で活躍でき、しっかりと人材が定着するエンゲージメントの高い組織構築にも期待できます。
無理なく続けやすい職場環境の実現
ウェルビーイングは、自分らしさの確立によって高まるものでもあり、きちんと自己理解ができている状態でもあります。ウェルビーイングの向上により、周りのペースや考え方に関係なく、自らの価値観を大切にしながら働ける環境にもつながります。こうしてお互いに尊重し合って活躍できることで、自分に最適な働き方を見つけられるようになり、一人ひとりが無理なく続けやすくなる効果も見込めます。
幸福感が得られるメカニズムからウェルビーイングを高める
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあり、仕事でもプライベートでも確かな幸福感や充足感が持てることを指します。実際にアメリカの研究では、ウェルビーイングとパフォーマンスが強く関係しているデータが出ており、生産性・売上・創造性などが高まる傾向から経営学でも注目されています。そこで本研修では、ウェルビーイングを高めるトレーニングを中心に、次のようなポイントを学びます。
幸せが長続きするフレームワークを習得
継続的なウェルビーイングに向けて重要なのは、金銭や物品などのステータス的な財産ではなく、健康・安心・安全といった非地位財による幸福感。非地位財から生まれる幸せは長続きしやすく、ウェルビーイングの根本的な要素でもあります。そこで本研修では、非地位財に着目し、ウェルビーイング向上に効果的なフレームワークを学習。以下のような、ポジティブ心理学をもとに、ウェルビーイングな状態を目指すプログラムを実施します。
<ポジティブ心理学によるウェルビーイングの定義(PERMA)>
Positive Emotion(ポジティブな感情)
Engagement(没頭できる)
Relationships(良好な人間関係)
Meaning(生きていく意味)
Accomplishments(達成)
上記の5つを満たしているウェルビーイングの状態は、良好な心身や環境による、非地位財から生み出されます。またこの非地位財を構成するのは、「自己実現と成長」「つながりと感謝」「前向きと楽観」「独立と自分らしさ」の4つの心的因子。本研修では、こうした4つの心的因子の習慣化に向けた、人間関係の考え方や認知バイアス、自己内省などの実践演習を行います。
受講者の声
本研修にて、主にウェルビーイングを高める実践ワークを行う効果として、次のような声が上がっています。
- ウェルビーイングを養い、自分の価値に気づく大切さを知れました。「忙しい」は仕事が充実していると捉え、前向きに取り組みます。
- ただ仕事を毎日こなしていくのではなく、学んだことを活かし、少しずつ達成していこうと思います。
まとめ
ウェルビーイングは、苦痛レベルが低く心身の健康状態や見通しが全体的に良好で、質の高い生活の維持を目指すものです。こうしたウェルビーイングに向けて、本研修では継続した幸福感が生まれる考え方を身につける演習を通じて、仕事上の高い生産性や主体性などを発揮したさらなる活躍にもつながるプログラムを実施。自分自身のパフォーマンス向上はもちろん、よりよい組織運営にウェルビーイングを活かしたい場合にも、ぜひ本研修を活用してください。
◆本記事でご紹介した研修
ウェルビーイング研修(182)