心の動きへの気づきに意識を集中! どんな状況でも衝動的な感情に振り回されないためのマインドフルネス研修【実践編】とは?
- 記事公開日
- 2025.10.10

この記事のポイント
マインドフルネスは、生産性アップや意思決定の質向上など、ビジネスに多面的な効果をもたらすEQを高めるアプローチとして、今大きな注目を集めています。EQは優れたパフォーマンスやリーダーシップに必要とされる、心の知能指数とも呼ばれるもので、知性や専門性よりも重要度の高いビジネススキルといわれています。しかし日本におけるEQの平均スコアは、世界最下位となっているのが現状。さらなる国内産業の発展のためにも、EQに関心が集まるなかで、その向上につながる取り組みとなるのがマインドフルネスの実践です。マインドフルネスの実践により、今目の前で起きている体験に意識を集中させ、自らの感情のコントロールや他者への共感を図ることで、現代のビジネスに求められるEQを高められます。
この記事では、3時間で学べる研修「マインドフルネス研修【実践編】(181)」の内容をご紹介します。
マインドフルネスの実践は重要なビジネスシーンでも活用できる
マインドフルネスは、集中力・注意力・マルチタスク能力・記憶力向上による高い生産性をはじめ、自己のコントロールや良好な人間関係の構築など幅広い効果につながるとされています。マインドフルネスを通じて、自らの感情に振り回されず今この瞬間にある事実のみにもとづく冷静な判断ができ、さまざまなビジネスシーンで活用できます。例えば人員配置・新規採用をはじめとした重要な意思決定や、クレームなど緊急のトラブル対応といった、大きな責任を伴う場面でもマインドフルネスが役立ちます。また1on1やフィードバックなどの面談時にも、マインドフルネスによって相手の反応に意識を集中させて話を傾聴することで衝動的にならずに円滑なコミュニケーションを維持できます。さらに、以下のように日常的にマインドフルネスの実践を心がけることで他者への共感力も高まり、ビジネススキルとして重要なEQ向上にも期待できます。
普段から意識できるマインドフルネスの実践例
共感力やEQを高めるマインドフルネスとして、職場内のコミュニケーションで意識するのが効果的です。話の内容の評価や分析をするのではなく、表情・声のトーン・使う言葉などその人自身の言動に注意を向けることで、相手の気持ちを冷静に理解できます。こうして相手に対する共感を深めることで、上司から部下へのフィードバック時などにも高圧的になりにくく、安心感や信頼感が生まれやすくなります。また人との関わり合いのなかで、マインドフルネスを通じて今の瞬間にある自分の感情や相手の言動を客観的に判断していくことで、自他の心の動きに対する気づきを深めることが可能。自分がどの場面でどう感じたのか、日頃から振り返りをしておくと、共感力につながるマインドフルネスを実践しやすくなります。
マインドフルネスの実践から自分も他者も含めて心理的安全性を高める
マインドフルネスにより、自他のどちらの感情も冷静に理解してセルフマネジメントを意識できれば、強い信頼感も生まれやすくなります。そしてその信頼感は、積極的に新たなアイディアなどを発信できる心理的安全性にもなり、個々の創造性や生産性にもつながるものです。このようにさまざまな効果を発揮するマインドフルネスの実践に向けて、本研修では、次のようなポイントを学んでいきます。
感情のマネジメント力を高める実践方法を学習
本研修では、マインドフルネスによる脳の動きなどの基礎知識に加えて、自ら体験するプログラムを通じて実践力を習得。体温の変化などの身体反応から感情を読み取るボディスキャンや、衝動的な言動が起きた時に自己を見つめ直すジャーナリングなど、自らの心の動きを深く認識する手法を学びます。プログラム内では、過剰な情動を回避するマインドフルネスのミニ実践法となる、息を吸って吐き出す感覚に意識を集中させる「3呼吸」の演習も実施。その他、ミーティング前・休憩時間・移動中など、日常のなかで簡単に実践できる方法もいくつか紹介していきます。
さらに、EQの向上につながるマインドフルネスの実践に向けて、高い共感力を身につけるワークも行います。ペアになって、お互いの話をマインドフルに聴き合う「共感のリスニング」の実践などを通じて、体感的に共感力を学習していきます。
受講者の声
本研修を通じて、マインドフルネスの手法を実践的に学ぶ効果として、次のような受講者の声が上がっています。
- 「今」に集中することで雑念が取り払われ、最高のパフォーマンスを発揮できる状態になることがよく理解できた。組織のリーダーとして常に自分自身への気づきと、組織に対する気づきをより深いところまで意識し、さまざまな感情にも勇気を持って行動し乗り越えたいと思う。
- 研修ではあるが、自分の心と向き合うことができた有意義な時間だった。刺激と反応の間の隙間を充分とって、最適な反応を考えることを意識していきたいと思う。
まとめ
マインドフルネスとは、自分の心や身体、そして周辺において、今起きていることに好奇心と優しさを持って注意を向けるもの。こうしたマインドフルネスは、感情のマネジメントや共感力にもつながり、組織全体としては相乗的に高いパフォーマンスを生み出していく効果が見込めます。なお本研修における学習効果を高めるには、マインドフルネスの基礎知識から学べる「マインドフルネス研修【入門編】(154)」のプログラムを事前に受講しておくのもお薦めです。どんな状況でも冷静に対応できる自己コントロール力や、一人ひとりが前向きに活躍できる組織としての心理的安全性を高めたい場合には、ぜひ本研修をご活用ください。
◆本記事でご紹介した研修