どんな相手にも好まれるコミュニケーションで誰とでも良好な人間関係が築ける対人スキルを磨く「ソーシャル・スタイルコミュニケーション研修」とは?

記事公開日
2025.12.12
ソーシャル・スタイルコミュニケーション研修

この記事のポイント

業界や職種に関係なく、仕事をするうえでは、人と人とのコミュニケーションは必ず生じるものです。また顧客からの問い合わせ対応や取引先との連絡調整など、相手をよく知らない状態でコミュニケーションを取らなければならない場面も多く出てきます。こうした際には、必要以上にストレスやプレッシャーを感じてしまい、コミュニケーションに自信を持てず消極的になってしまうケースも珍しくありません。そこでこのような苦手意識を脱して、どのような状況でも円滑なコミュニケーションをするには、行動科学に基づいたソーシャル・スタイル理論による対人スキルを磨くのが効果的です。 

この記事では、ソーシャル・スタイルコミュニケーション研修【オンライン開催・1日】の内容をご紹介します。なおプログラムと同様のメソッドを活用した研修として、特に営業現場を想定した「対人対応力を高める営業研修【会場開催・2日】」も並行して開講しています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。 

どのビジネスでも必要とされつつ高度な能力でもある対人スキル

ビジネスの基本となるコミュニケーションにともなう対人スキルは、どのような業務内容やポジションでも求められる能力です。例えば営業・事務・技術開発などのあらゆる職種や、新人・若手から経営幹部までの全階層にとって欠かせません。しかし近年はオンラインでやり取りする機会が増え、対面での会話ができない場面も多く、社外の取引先だけでなく社内の仲間同士のコミュニケーションも難しくなっています。またビジネス上のコミュニケーションでは、相手との利害関係が生じるからこそ、緊張や委縮をしやすい一面もあります。このようにビジネスにおけるコミュニケーションは難度が高く、より高度な対人スキルが求められます。こうした重視すべきビジネスノウハウとなるからこそ、意識的に対人スキルを磨いていく必要があります。 

高い対人スキルを身につけるカギとなるのは「対応性」 

よりスムーズで効果的なコミュニケーションを促す、高い対人スキルを習得するには、まずは自らの言動を相手に受け入れてもらう「対応性」の向上が重要となります。そこで本研修では、この「対応性」を高めるための具体的なステップを学習します。なおプログラム内では、行動科学におけるソーシャル・スタイル理論を活用しながら、どのような相手や状況にも適応できる「対応性」を磨く手法を学んでいきます。 

「対応性」を高める4つのステップから対人スキルを習得 

「対応性」を高めるステップとなるのは、「自分を知る」「自分をコントロールする」「相手を知る」「相手に働きかける」の4つです。そのなかでも「自分を知る」「相手を知る」のステップでは、ソーシャル・スタイル理論を基に、人の行動傾向の理解を深めることで対人スキルの土台を固めていきます。なおソーシャル・スタイル理論では、感情表現度と自己主張度の2つの尺度から、人の行動傾向を以下のように分類しています。 

  • 分析型:控えめ、慎重、論理重視(感情表現を抑えやすく、人の意見を聞く傾向) 
  • 実行型:競争心、スピード感、成果重視(感情表現を抑えやすく、自分の意見を主張する傾向) 
  • 温和型:協力的、親しみやすさ、人間関係重視(感情表現が強く、人の意見を聞く傾向) 
  • 直感型:柔軟性、話し好き、感覚的に行動(感情表現が強く、自分の意見を主張する傾向) 

上記をもとに、自らの行動の特徴を分析しつつ、相手側の分類の見極め方を実践的に習得します。そのうえで自身のマイナス印象を防ぐ方法や、相手に快く受け入れてもらえる話し方などのワークやケーススタディを実施します。 

受講者の声 

本研修にて、対人スキルの基本から身につける演習を行う効果として、次のような声が上がっています。 

  • 自分とは異なるスタイルの上司に対して、感情よりも業務遂行を優先にし、要件をまとめてから簡潔に話し提案するときは複数案提示して選んでもらおうと思う。具体的な対処策を学ぶことができてよかった。 
  • 同僚や上司に対して、個性丸出しではなく、まずは自分をコントロールして、相手が話しやすいようにするためにはどうしたらいいかを実践してみようと思う。 

まとめ

対人スキルは、相手の行動傾向に応じて自らのコミュニケーション方法を変えていく「対応性」を高めることで習得できます。こうした対人スキルは、誰とでも良好な人間関係を築くことにもつながり、どのような相手に対しても臆せずコミュニケーションができる能力にもなります。なお本プログラムでは、1日のオンライン研修にて、ソーシャル・スタイル理論から科学的に「対応性」向上を図る実践演習を行います。さらに並行して、営業職に特化した対人スキルを磨くプログラムとして、オフライン(2日間)による「対人対応力を高める営業研修」も開講中です。「対人対応力を高める営業研修」では、対顧客を想定したロールプレイングなども実施します。対人スキルと併せて、営業力の強化を目指したい場合には、ぜひ双方のプログラムを活用してみてください。 

◆本記事でご紹介した研修
ソーシャル・スタイルコミュニケーション研修【オンライン開催・1日】