コンセプチュアル思考研修（入門）(263)

コース紹介

コース概要

コンセプチュアル思考とは、「物事の奥にひそむ本質を抜き出し、新たな概念を生む」思考法です。
ロバート・カッツが半世紀以上も前にその重要性を提唱し、ダニエル・ピンクが著書『ハイ・コンセプト』の中で、「次世代で鍵となる能力」として挙げたのが、コンセプチュアル思考です。
近年、商品やサービスの差別化が難しくなる中、ますますその重要性・注目度が高まってきました。

このプログラムは、コンセプチュアル思考の基礎をわかりやすく解説し、「定義化」や「モデル化」のワークを通して、思考の型を身につけていきます。また、「意味化」のワークを通し、数値目標を超えたところで持つ目的・理念・ビジョンの重要性を学んでいきます。単なる思考技術に留まらず、事業や商品全体の“在り方”について考えられるようになることを目指します。

受講後には以下の状態を目指します。
●物事から本質を抜き出して、言語化したり図に表わす力をつける
●物事をモデル化して、構造的につかむ力をつける
●抽象と具体を往復し、独自の観を養う
●客観を踏まえ、それを超えたところで主観を持つ思考態度をつくる

担当講師が変更となる場合がございますのでご了承ください。

＜受講対象者＞
・サービスや事業のコンセプトを考える中でお悩みの方
・ロジカルシンキング・クリティカルシンキングといった基本的な思考スキルを身につけた上で、新たな思考法を学びたい方

プログラム

日程

開催日程・お申し込み

講師紹介

村山　昇 （ムラヤマ　ノボル）

経歴

キャリア・ポートレートコンサルティング代表。組織・人事コンサルタント。概念工作家。企業に向けて「プロフェッショナルシップ」（一個のプロとしての基盤意識）醸成研修はじめ、「コンセプチュアル思考」研修、管理職研修、キャリア教育のプログラムを開発・実施している。慶應義塾大学卒、一橋大学・経営学修士課程修了。プラス、日経ＢＰ社、ベネッセコーポレーション、ＮＴＴデータを経て、03年独立。著書に『働き方の哲学』『コンセプチュアル思考』など。

得意な領域

事業や商品の企画・開発、マーケティング、キャリア開発。
意味や価値を問う思考・内省の方法論。仕事観や就労マインドの醸成促進。
情報・概念の視覚化技術。

講師として大切にしていること

わたしは自身の役割を「ファーメンター」であるととらえています。「ファーメント」は発酵を促す人、「メンター」は助言者で、その２つの組み合わせ造語です。つまり講師というのは、受講者（学習者）に知識やティップスを断片的に授ける存在ではなく、受講者自身が自律的に学び、成長していくことを手助けする存在であるということです。原料であるコメや豆が、酒や味噌に大きく変わるように、受講者一人一人の発酵のお手伝いができれば幸いです。