「時間のムダ」から「高い満足感」に変わる!部下の行動と学習を促進する「1on1 」(1対1の定期ミーティング)のすすめ
- 記事公開日
- 2025.04.09

この記事のポイント
1on1とは、上司と部下の気軽なコミュニケーションによる、対話形式で行う上司と部下のミーティングです。評価面談などとは異なり、上司が一方的に伝達したり質問したりではなく、あくまで双方の対話によって何でも話し合える場として設定します。例えばプライベートの悩みも含めて、普段の業務上では相談や質問がしづらいことでも、オープンに話し合って生産性向上やメンタル改善にも役立てるのが1on1の目的です。
この記事では、3時間で学べる研修「部下の行動と学習を促進する「1on1」(1対1の定期ミーティング)のすすめ(135)」の内容をご紹介します。
組織力を高める1on1で時代に取り残されない人材活用へ
少子化による人手不足、また働き方の多様化により転職が当たり前になっている昨今、優秀な人材を確保・定着させる取り組みが不可欠となっています。こうした背景から、帰属意識や働きやすさの向上を図る目的で、1on1を取り入れる企業も増えています。マンツーマンで何でも話せるオープンなミーティングにより、部下の成長・意欲を促したりストレス感を軽減したり、さまざまな角度から人材をケアするのが1on1のゴールです。
存在意義を認める場としても重要
最近ではSNSの普及といった背景もあり、承認欲求の高い人材が増えている傾向も見られます。一方で、リモートワークの増加による社員間のコミュニケーション機会の減少もあり、組織内での評価が伝わりにくくなっているのも現状。こうしたギャップ感を埋める意味でも、上司と部下の相互理解を深めるための機会を設定し、個々の実力や努力を認める場としても1on1が重要になってきています。そして社内できちんと評価されている安心感を持ってもらうことで、帰属意識につながる効果も見込めます。
1on1で陥りがちな失敗パターンとは?
実際に1on1そのものは実施していても、本来の目的から外れた進め方から、うまく成果を実感できないケースは珍しくありません。では1on1を行う際に、注意したい失敗例もみていきましょう。
部下自身の目的意識が薄く受動的
大前提として1on1の目的や進め方は、部下にも把握してもらう必要があります。1on1は、双方が主体的に対話するコミュニケーションの場で、なおかつ部下にとっての収穫がある機会にすべきものです。1on1を通じて、何を得る場にするのか、その目的は部下側に決めてもらうことが大切。部下に目的意識がないと、ただ上司の質問に答えるだけになったり、一方的に話を聞くだけで終わったりするケースも出てきます。上司がリードしつつも、部下自身で1on1が有意義な時間になるように考えてもらうことが不可欠です。
上司だけが気分よく終わってしまう
1on1を実施すること自体が目的になっていると、一方通行のコミュニケーションになりがちです。「やらなくては」という意識から、上司だけが自分の話をして、部下にとってあまり意味のない時間になってしまうケースも。また1on1によって、部下側で「時間のムダ」のように思えてしまうと、上司としての信頼性が下がってしまうリスクもあります。お互いの信頼関係を作る意味でも、特に部下側の自発的な姿勢を促すための工夫が重要です。
より効果の高い1on1で満足度の高い職場へ
本研修では、1on1で陥りがちな失敗例も踏まえつつ、注意したいポイントや質問スキルなどを学ぶ実践演習を実施。1on1導入時に活用できる基礎知識をはじめ、部下からの話の聞き方や話題を広げるテクニックというような、気持ちよく対話ができるコミュニケーションスキルを身につけられます。また実際に受講した効果として、次のような声も挙がっています。
受講者の声
- 肯定的に受け止め、部下に共感することを意識し、味方であると思ってもらえるように話を進めることで、相談しやすい環境を作れるようになった。
- 部下の話を聞くことを多くするように意識し、また部下がしたいこと、気になっていることに耳を傾けて、どんなサポートがほしいか一緒に考えて取り組めている。
上記のように、1on1における部下との対話方法や接し方で、高い効果が出ている様子が見られました。
まとめ
1on1では、部下が自発的に自身の話したいことを話せる場にすることで、お互いの信頼関係や職場環境に対する安心感、仕事の意欲などを生み出す効果が見込めます。本研修のプログラムによる、1on1の正しい進め方を通じて、組織力の向上につなげていきましょう。
また講師を担当するのは、プロアスリートのチームビルディングにも携わる人材育成分野に精通した専門団体の代表。本研修で使用する資料作成も担当さらに研修で使用する資料は、専門家によるマニュアルとして、職場実践でそのまま活用することができます。専門家ならではの熱意や充実のノウハウが詰まったプログラムをぜひ実感してください。
◆本記事でご紹介した研修
部下の行動と学習を促進する「1on1」(1対1の定期ミーティング)のすすめ(135)