“あいまいさ”から脱却した数値的な投資判断で、成長を続ける経営を実現するコーポレートファイナンス入門研修とは?

記事公開日
2025.09.03
コーポレートファイナンス入門研修

この記事のポイント

価値観の多様化や著しい技術革新などにより、ビジネスを取り巻く環境が激しく変動する現代。市場のニーズや動向も変わりやすいなかで、企業としての成長を続けていくためには、状況に応じて積極的に新たな事業を展開していく必要があります。こうしたビジネスチャレンジを進めながらも安定した経営を維持するには、コーポレートファイナンスにもとづいた適切な資金調達や投資判断が不可欠。コーポレートファイナンスによる的確な資金活用を通じて、効率的に資本を投入しながら事業発展を継続させることで、常に新たな価値創出を続ける競争力の高い企業を目指せます。 

この記事では、3時間で学べる研修「コーポレートファイナンス入門(175」の内容をご紹介します。 

着実な経営判断で企業価値を最大化させるコーポレートファイナンス 

コーポレートファイナンスは、資金をどう動かすことでどれだけの価値を生み出せるのか、将来的なキャッシュフローを具体的な数値で算出して予測するもの。例えば新規事業への参入時や新たな設備の導入時など、コーポレートファイナンスの知識をもとに、収益の最大化に向けた的確な意思決定ができます。なおコーポレートファイナンスの知識の習得により、次のような効果が得られます。 

資金調達の効率化 

コーポレートファイナンスにより、例えば事業開発担当として新規ビジネスへの進出を図る場合など、企業として成長につながる的確な選択によって余分な投資を防ぐことが可能。必要最小限の資金調達と投資のみで、効率的に新たなプロジェクトを推進し、事業の発展に直結する高い成果を上げられます。 

より的確な成長戦略の実行 

コーポレートファイナンスの知識があれば、新たに資本を投入した設備や事業がどう成長していくのか、実際に投資するプロジェクトが生み出す将来的な価値の予測が可能。コーポレートファイナンスの知識による投資判断を通じて、さらなる事業成長に向けたプロジェクトを戦略的に推進でき、企業としての発展にも貢献できます。 

株主価値の最大化 

コーポレートファイナンスでは、株主や金融機関などの投資家に対する還元(負債コスト)も含めて、調達した資金がどう動いていくのか具体的な数値で計算します。例えばM&Aの推進時など、将来的な収益性や投資家に還元できる残余金を算出し、株主の資産を増大させる事業戦略を立てることが可能。こうした株主側の利益の最大化により、企業としてのさらなる信頼性向上につながる効果も期待できます。 

適切な資金調達と投資判断で時流に負けない経営を実現 

本研修では、将来性のある着実な経営の実現に向けた、コーポレートファイナンスの基礎知識を習得。次のようなポイントを中心に、コーポレートファイナンスの基本的な考え方から学びます。 

必要な資金の調達・活用・還元の流れを未来志向で分析する手法を習得 

コーポレートファイナンスでは、将来的なキャッシュフローを企業価値として、その最大化を図る戦略的な投資ルートを見極めていきます。本研修では、こうしたコーポレートファイナンスに向けた、以下のようなプログラムを中心に実施します。 

  • 企業価値の評価方法:投資後のフリーキャッシュフローの算出方法や、将来の収益性から計算して現時点の企業価値を見出す手法を身につけます。 
  • 資金繰りにかかるコストの推定方法(WACC:加重平均資本コスト):借入金・社債などに伴う負債コストと、株式調達にかかる株主資本コストから、資金繰りの指標を見出す計算方法を把握します。 
  • 投資評価手法:NPV(正味現在価値)・IRR(内部収益率)・回収期間の算出に向けた、計算式の学習や数字を用いた演習を行います。 

上記に加えて、M&Aなどの長期投資案件に必要な基本のノウハウも学習していきます。 

受講者の声 

本研修にて、コーポレートファイナンスの入門となる基礎知識から学ぶ効果として、次のような受講者の声も上がっています。 

  • 市場調査における、企業情報を取り扱う際の投資やキャッシュフローについて、理解の促進に役立つと感じました。企業価値についての知識は、競合企業情報を扱ううえで非常に参考になりました。 
  • 投資判断に必要な基礎的な知識として、単なる計算ではなく、前提の考え方が重要であり、多角的な見方が必要と理解しました。本研修により、現在価値・投資評価手法の意味・考え方・算出法がよく理解でき、実務に有効活用できるイメージがつきました。 

まとめ 

コーポレートファイナンスの知識を身につけることで、確かな成長戦略の遂行や効果的な資金活用が促進され、安定した経営基盤の実現にもつながっていきます。本研修では、こうしたコーポレートファイナンスの基本となる将来価値・現在価値の考え方をはじめ、理論にもとづいた投資評価の分析や数値計算などの定量的に判断していく手法を習得。プログラム内では、実際に手を動かし、電卓をたたきながら実践的なスキルとして学ぶことが可能です。なお本研修における学習効果を高めるには、コーポレートファイナンスの予備知識として、「【会計研修】<1>初級 ~はじめての会計~(147)」のプログラムを事前に受講しておくのもお薦め。コーポレートファイナンスの理解を深めるためにも、両プログラムを併せて活用してみてください。 

◆本記事でご紹介した研修 

コーポレートファイナンス入門(175